2021.11.02
育毛サプリの成分についてまとめてみた。本当に重視すべき成分はどれ?~後編~
どうも。ハゲメンライターのハゲ丸です。
本記事は前編の続きになります。先に前編を読んでからこの先をご覧いただければと思います。
前編はこちら 育毛サプリの成分についてまとめてみた。本当に重視すべき成分はどれ?~前編~
この記事の目次
1.ジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する成分
ノコギリヤシエキス
ノコギリヤシエキスは、米国東部を原産地とするノコギリヤシという植物からとれるエキスです。
細くて1メートル前後の長い葉が扇状に付いているのが特徴的で、葉の形がノコギリのようにギザギザしていることから「ノコギリヤシ」と名付けられています。
ノコギリヤシエキスには、5αリタクターゼの活性を阻害して薄毛の原因である男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の発生を抑える働きがあります。
そのため、育毛サプリといえばまず必須になるのがノコギリヤシエキスで、ほぼすべての育毛サプリにもれなく配合されています。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できるノコギリヤシエキスの1日の摂取量の目安は320mgです。
ただし、育毛サプリの形状がソフトカプセルタイプではなく、錠剤タイプだとノコギリヤシエキスの有効成分が約45%ほど失われてしまいます。
つまり、育毛サプリ(錠剤タイプ)の成分表でノコギリヤシエキスの含有量が320mgと記載されていたとしても、実際には700mg~800mg分は摂取しないと本来の摂取量の基準は満たせないことになります。
なので、錠剤タイプではなく出来る限りソフトカプセルタイプの育毛サプリを選びましょう。
イソフラボン
イソフラボンは大豆に含まれる成分で、豆乳や納豆などの普段の食事で摂取することができます。
このイソフラボンですが、「ジヒドロテストステロン(DHT)」の発生を抑える効果があることが分かっています。
しかし、イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、エストロゲンと似た働きをするため、摂取しすぎると男らしさが失われてしまう危険があります。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できるイソフラボンの1日の摂取量の目安は40~45mgです。
摂取量の上限は70~75mgです。
2.血行を促進したり毛母細胞を活性化させて育毛をうながす成分
カプサイシン
カプサイシンは唐辛子に含まれる成分で、普段の食事でも摂取することができます。
カプサイシンには血行を促進する効果があることが分かっています。唐辛子を使った激辛料理を食べると身体がポカポカして汗が出てきますよね。
当然、血液が循環することで頭皮にも栄養が運ばれやすくなり発毛促進につながります。
しかし、摂取しすぎると胃腸を壊したり味覚障害の危険もあるので取りすぎには注意しましょう。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できるカプサイシンの1日の摂取量の目安は5mgです。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトはブロッコリーの新芽のことをいいます。2014年に育毛効果が発表された新しい成分です。
ブロッコリースプラウトを摂取することで毛乳頭の細胞が活性化され、発毛を促進する効果があるという事が研究データから分かっています。
しかし、ブロッコリースプラウトに含まれる成分のうち、どの成分が発毛を促進しているのかは分かっておらず、未だに謎が多い成分です。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できるブロッコリースプラウトの1日の摂取量の目安は120gです。
3.髪の毛の成長をサポートする成分
亜鉛
亜鉛は頭皮に運ばれてきた血液中の栄養素をケラチンに変換するために必須の成分で、牡蠣やレバーなど普段の食事でも取ることができます。
ケラチンは髪の毛を構成する要素の99%以上を占めています。そのため、いくら髪の毛に良いといわれる栄養を取っても、亜鉛が足りなければ健康な髪の毛が作られづらくなります。
さらに、亜鉛不足が毛包の成長を阻害することが研究により明らかになっています。
ただし亜鉛は摂取しすぎると、吐き気、めまい、貧血、神経障害などの副作用がでる危険があるので摂取しすぎには注意しましょう。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できる亜鉛の1日の摂取量の目安は11mgです。
摂取量の上限は40mgです。
ミレットエキス
ミレットエキスとは、キビなどの雑穀から抽出されたエキスのことです。肉類、魚類、豆類など一般的な食材に多く含まれており普段の食事でも取ることができます。
ミレットエキスには、髪の毛の元となるアミノ酸であるシスチンやメチオニン、さらにコラーゲンの結合を促すケイ素といった栄養素が含まれており、健康的な髪の毛の成長には欠かせない成分です。
摂取量の目安
育毛に効果が期待できるミレットエキスの1日の摂取量の目安は300mgです。
育毛サプリに含まれるその他の成分
育毛サプリに含まれている上記以外の成分について解説します。
育毛するうえで主役の成分ではないので、含有量が記載されていない事がほとんどなのですが、入っている方が入っていないより良いことは間違いないです。
参考書籍:栄養素の通になる、人気サプリメントのウソとホント
ビタミン類
・ビタミンA…皮膚の成長に欠かせない成分
・ビタミンD…カルシウムの吸収を助ける
・ビタミンE…血液の流れをよくする、体内の酸化を防ぐ
・ビタミンB1…糖質がエネルギーに変わるのをサポート
・ビタミンB2…糖質、脂質、タンパク質の代謝をサポート
・ビタミンB6…タンパク質の代謝をサポート
・ビタミンB12…神経細胞の機能を維持する
・ビタミンC…コラーゲンの合成をサポート、体内の酸化を防ぐ、ホルモンの生成をサポート
・葉酸…細胞の新陳代謝をサポート
・ナイアシン…糖質や脂質がエネルギーに変換するのをサポート
・パントテン酸…糖質、脂質、タンパク質の代謝をサポート、ホルモンの生成をサポート
アミノ酸
アミノ酸は髪の毛のもとになるタンパク質を構成する基本的な成分です。
食品で取ったタンパク質は、消化されるときにアミノ酸に分解されて、体内で再び必要なタンパク質(髪の毛であればケラチン)に合成されます。
サプリではアミノ酸を直接摂取することができます。特に体の中では合成できず、体外から摂取しないといけないアミノ酸が重要です。これらを必須アミノ酸といいます。
必須アミノ酸
L-リジン、L-バリン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-メチオニン、L-フェニルアラニン、L-トレオニン、L-トリプトファン、L-ヒスチジン、L- シスチン
非必須アミノ酸
L-アルギニン
イチョウ葉エキス、ヒハツエキス、ビワ葉エキス、高麗人参エキス
これらの植物由来のエキスには血行を促進する効果があることが分かっています。
その他の効果もあるのですが、育毛に関係する効果でいうと血行促進になります。
フィーバーフューエキス(ナツシロギク)
もともとは片頭痛や関節炎に効くことからサプリとして使用されるようになった経緯がありますが、有効成分である「パルテノライド」の働きが薄毛にも効果があると一時期話題になりました。
しかし、育毛効果に関しては科学的根拠がなく信頼性が低い成分です。
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10には抗酸化物質として老化の原因となる活性酸素を分解する効果があります。
これにより、髪の毛や肌の老化を防ぐことにつながります。
αリポ酸
αリポ酸も抗酸化物質として活性酸素を分解する効果があります。
実は、抗酸化物質は複数あるのですがそれぞれが独立して活性酸素と戦うのではなく、チームを組んで活性酸素と戦っています。
これを「抗酸化ネットワーク」と呼ぶのですが、この要になるのがαリポ酸で、他の種類の抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10など)を再生する機能があります。
育毛サプリを成分から選ぶ基準
育毛サプリの成分についてそれぞれ解説してきましたが、ではいったいどのサプリを選ぶのがいいのでしょうか。
基本的には、薄毛の主な原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の発生を抑える成分がしっかり入ったサプリを選ぶのがいいと思います。
特に、普段の食事で摂取できないノコギリヤシエキスが最も重要な成分です。あとはそれぞれの成分の配合量を比較して自分に合った育毛サプリを見つけましょう。
極端な話をすれば、普段の食事に相当気を使って必要な栄養素を食事から全部取れているのであれば、ノコギリヤシエキスだけ配合されたサプリでもいいと思います。
実は、今回取り上げた成分以外にも育毛サプリに含まれる成分はあるのですが、配合量がごくわずかだったり、育毛効果についての科学的根拠があいまいな成分も多いので、主要な成分以外はあまり気にしなくても良いと思います。
もちろん、サプリを選ぶ基準は成分だけではなく価格などを含めた総合的な判断になると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
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