2020.09.07
MIU404を観て「相棒」について考えてみた【前編】
どうもきっしーです/(^ー^)
今、星野源・綾野剛W主演のドラマ、MIU404にハマってます。
実は、これもサウナで観たのがきっかけでハマってしまったのですが…
このドラマのあらずじは、警視庁元捜査一課の優秀な刑事だった志摩(星野源)は、ある事件をきっかけに異動させられ、所轄で勤務していた。
そんな時、働き方改革の為、機動捜査隊(機捜)の部隊が3個から4個に増設された際に、第4機動捜査隊に召集された。
だが手違いにより、バディ(相棒)が見つからず、致し方なく選考から落ちていた伊吹(綾野剛)が配属される。
伊吹は、警察官ならぬ言動や行動で、志摩と揉めてばかりだったが、次第にお互いを理解し、協力共に事件に立ち向かっていく。
ざっくりいうとこんな感じのドラマなのですが、性格や趣味趣向も全く違う二人がお互いを理解し、協力して目標を達成していく様が、見ていて感動と何か嫉妬のような反省のようなものを覚えてしまっています。
相棒っていいですよね。( ̄▽ ̄)
あなたには相棒と呼べる人はいますか?
僕にはいません。。
ですが、昔は少しだけいました。
芸人時代のコンビの話
僕は以前、お笑い芸人をやっておりました。
今は…ネタをやってない自分をお笑い芸人と言える自信はありません。。。・゜・(ノД`)・゜・。
相方は、2歳年下の男性で、養成所で出会いました。
コンビを組んだ理由は . . . 僕が人見知りだったからです。
26歳で養成所に入ったこともあり、中々周りの芸人の卵と馴染めず、そんな中で仲良くなったのが、当時の相方でした。
同じクラスで唯一話せるのが相方で、唯一心を許していた相手でもありました。
ひとりでは何もできず、元々漫才がやりたかった僕は、その相方と組むしかありませんでした。
組んでみて思ったこと
相方は、学生時代にお笑いをやっていた経験もあり、根がとても真面目で、僕と同じく浪人を経験していました。
さらに年齢も一番近く、観ていたテレビ番組もほぼ一緒。
見た目は正反対で、相方は背が低く、見た目もポップで可愛らしい感じ。
性格は社交的で、誰とでも話せて友達も多く、人見知りの僕も話しやすいからこそコンビを組めました。
お互いを補完しあえるような、理想的な人に出会えていた…
※似顔絵で書くとこんな感じでした
その当時も心の奥では思っていたのですが、自分が未熟だったことと年齢も僕が年上だったこともあって、その気持ちを表に出すことを嫌い、亭主関白のような、俺の言う事が絶対!! みたいな空気を出し続けていました。
そんな相方とも合わなかった事は、もちろん大なり小なり多々ありました。
ですが、一番大きなことは、
好きな笑いが違った
という事でした。
ですが、先にも述べたように、僕が面白いと思うことは絶対だと、勘違いもしていましたし、実際にそういった態度も取っていました。
ですので、基本的には僕がやりたいネタばかりやっていました。
今思うと、なぜ相方の気持ちや考え方を汲み取れなかったのか?と後悔しかありません。。(><)
唯一、協力して作ったネタが、唯一、評価されたネタだった
基本的なネタ作りのスタイルは、二人で案を出し合い、僕が広げて書いたものに、相方が添削を加えて作っていくというスタイルでしたが、やはり、僕の色は強かったと思います。
そのせいか、いつも何か腑に落ちないままネタ作りは進行していきました。
コンビとして2度目のライブのネタ合わせの時、一本目は、僕が昔作ったネタのストックでなんとか間に合わせましたが、次のネタがなかなかできませんでした。
なぜならば、本来相方のやりたいネタをやる番だったのに、僕がそれを拒絶していたからです。
「どうしてもそれはやりたくない…」
「かと行って、俺も彼を納得させられるネタが書けない」
「これは多分、解散かな…」
と、おそらくお互いの頭をよぎったとき、ふと相方がこんなことを言い始めました。
相方:ある漢字とある漢字がお見合いして、違う漢字になるとか…
相方:岸井君が言っていた、漢字を探すとかそういう発想でいうんであれば、漢字同士お見合いさせて…部首が変わって漢字が変わるみたいな
きっしー:…おい!おもろいやないかい!
※こんな感じです。
初めて意見が合致しました。
僕は相方のことを、自分とは全く違った感性や趣味趣向を持っていて、なんなら見下してさえいましたが、その言葉を聞いた瞬間、相方は自分以上に発想力があるのかもしれないと思い、その案に乗っかることにしました。
ですが、その発想のままでは実現不可能だったので、設定と実現する方法を考えて小道具を作り、様々なプライドを捨てて、徹夜で協力してネタを作り上げました。
結果は . . . 惨敗www
ライブ自体、養成所生しか観ていなかったという特殊な環境でしたが、1ミリもウケずショックでした。。
マジかぁ…と嘆いていましたが、なぜか次の選抜ライブに出ることができました。
ですが、そのネタに自信がなかったので、次のライブでは普通の漫才をしました。そのライブ後のダメ出しで、講師の先生に怒られました。
講師:なんで漫才するんだよ。あのコントが見たかったのに。
二人:マジか!!
二人で驚いたのを今でも覚えています。
講師の方のおっしゃる通り、その次のライブでは、漢字を使ったシュールなコントを改良し、披露しました。
結果は . . . 小笑。
二人:ダメじゃん!!!
二人で反省をしていましたが、実はその裏で驚きの結果となっていました。
なんと、そのライブでは、お客さんの投票で順位を決め、上位に入ると選抜ライブに出場することができたのですが、会場も小笑で、自分たちの知り合いもあまり呼んでいなかったのにもかかわらず、思っていた以上に票が集まり、15組中4位という意外な結果となっていました。
二人:なんで!?笑
あとで講師の方に聞くところによると、
講師:確かに笑いは少なかったけれど、印象には残るから、集まったんじゃないか?
との事でした。
それ以降のライブでは、自分たちの事(漫才)を中心に活動していき上位になったこともありましたが、後にも先にも講師やネタ見せで褒められたネタは、このネタしかありませんでした。
ですが、このネタで自信がつき、また二人で協力して作ったこのネタが評価された時の喜びは、今でも鮮明に覚えています。
本当は漫才がやりたかったんだけどwwww
時は流れ、コンビは悲しい結末を迎えるのですが、それは後編にて!
おまけの動画♪(僕の笑いのセンスがわかる動画)
YouTube – デコにかける 「夜に駆ける」(YOASOBI)替え歌
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