頭皮のかゆみは抜け毛に直結する赤信号！？かゆみの原因と対策とは

と思った事がある人は私だけではないはずです。

頭皮がかゆいときは、皮膚科の病院に行けば、一時的にかゆみを抑えるステロイドという薬を処方してくれますが、あくまで一時的なものなので時間が経つと再発してしまう可能性もあります。

かゆみの原因自体を取り除き、健康で髪の毛が生えやすい頭皮環境を手に入れるためにはどうしたらいいんでしょうか？

 

頭皮のかゆみの原因は「炎症」

まず、頭皮のかゆみが何から生まれるかというと写真のような「炎症」が原因です。

炎症というと皮膚が赤く腫れている状態を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、腫れあがっている皮膚の内部では以下の図のようなことが起きています。

出典：ムヒHD　ブランドサイト

図をみるとわかるように、炎症が起きている皮膚の内部では、「マスト細胞」や「炎症細胞」が多く生息しています。

なので、かゆみをなくそうと思ったら、マスト細胞や炎症細胞を呼び寄せる「炎症」をまずなんとかして鎮める必要があります。

 

頭皮の炎症は抜け毛に直結する

「炎症」がおきて頭皮がかゆくなるということは、言い換えると頭皮からSOS信号が送られているということです。

この信号を無視して放っておくと、

といったことから、髪の毛が抜ける原因になってしまいます。

 

炎症には「脂漏性皮膚炎」と「乾燥性皮膚炎」がある

炎症には、「脂漏性皮膚炎」と「乾燥性皮膚炎」の2種類があります。

脂漏性皮膚炎

頭皮が脂ギッシュで皮脂が過剰に分泌されているためにおこる炎症です。

皮脂を栄養として「遊離脂肪酸」というかゆみ物質をつくりだす菌が皮膚中にいるために、皮脂が過剰に分泌されると炎症がおこりやすくなります。

さらにやっかいなのは、シャンプーなどで皮脂を洗い流し過ぎると、人間の身体は頭皮を守るためにより多くの皮脂を分泌して皮脂膜を作ろうとします。

すると、分泌された皮脂をさらに菌が分解し、新たに「遊離脂肪酸」が作られてまたかゆみが発生する…。

という負のスパイラルに陥ってしまいます。

乾燥性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは逆に、頭皮の皮脂が少なすぎるためにおこる炎症です。

なぜなら皮脂には、頭皮に膜をつくって細菌などが身体に入り込むのを防ぐ機能があるからです。

皮脂が少なくなってしまうと、皮脂膜を作れなくなり、水分を失ったり細菌が皮膚から侵入して、炎症を起こすきっかけになります。

 

そんな時は以下の対策を試してみてください。

 

頭皮の炎症を防ぐための対策

シャンプーを見直す

1．使っているシャンプーを地肌に良いものに変える

ドラッグストア等で売っている市販のシャンプーは、洗浄力が強すぎるアルコール系の成分を使っているため、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

すると、乾燥肌の人は「乾燥性皮膚炎」に、脂ギッシュな人は失われた皮脂を取り戻そうとして身体が過剰に皮脂を分泌するため「脂漏性皮膚炎」になりやすくなります。

そのため、アルコール系ではなくアミノ酸系やせっけん系の成分でつくられている地肌に優しいシャンプーに乗り換えましょう。

値段は市販のシャンプーより高いですが、かゆみやフケといった頭皮トラブルのストレスや、ハゲるリスクから解放されると思えば安い投資だと思います。

私は、アミノ酸系の肌に優しい成分しか入っていないチャップアップシャンプーを使っています。

 

2．シャンプーの回数を見直す

シャンプーは1日1回までにしましょう。1日に何回もシャンプーをすると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため頭皮の乾燥の原因になります。

汗や皮脂の臭いでどうしても気持ち悪いというときはお湯で洗い流せば、目に見えない埃や皮脂の大部分を洗い流すことができます。

 

食生活を見直す

揚げ物やスナック菓子など脂肪分の多い食事ばかり摂っていると、皮脂がたくさん出てしまい、「脂漏性皮膚炎」になりやすくなってしまいます。

野菜などを含めた栄養バランスの良い食事をとることを心がけましょう。

 

まとめ

頭皮のかゆみは身体からのSOS信号なので、頭皮に何かしらの異常事態が起きているんですね。

かゆみを放っておくと以下のようなデメリットがあります。

1. 抜け毛が増えてハゲる可能性が高まる
2. かゆみで集中力が削がれるので精神的なストレスになる
3. 頭を掻きむしる姿は周りから見ると不潔で悪印象につながる

 

まさに、「頭皮のかゆみは百害あって一利なし。」