2021.01.15
亜鉛が薄毛に効果ありといわれる理由とは?髪の毛の成長に欠かせない必須成分の真相に迫る
どうも。ハゲメンライターのハゲ丸です。
とよく聞くのですが本当でしょうか?
亜鉛といえば牡蠣やレバーに多く含まれているイメージですが、なかなか普段の食事では意識して摂取できない身体に不足しがちな成分でもあります。
今回は亜鉛がハゲ対策に効くといわれる理由を科学的根拠から詳しく紹介していきます。
この記事の目次
亜鉛と薄毛の関係
亜鉛にはすばらしい効果がたくさんあるのですが、育毛に限った話でいうと以下の関係があります。
亜鉛は髪の毛のもととなるタンパク質をつくるのに必須
髪の毛って何から出来ているのか知ってますか?
それは、ケラチンというタンパク質です。ケラチンは髪の毛を構成する要素の99%以上を占めています。
というわけで、髪の毛をつくるには食事などでタンパク質を取る必要があるのですが、実は亜鉛は摂取したタンパク質をケラチンに変換するうえで必須の役割を担っているのです。
あなたが食事で摂取したタンパク質がケラチンになるまでに、3つの段階があります。
1.タンパク質をアミノ酸に分解
胃や十二指腸内で、ビタミンがタンパク質をアミノ酸へ分解します。身体のあらゆる細胞を作るために、タンパク質をより汎用性の高い栄養素に変換します。
2.血液によって全身にアミノ酸を運ぶ
変換されたアミノ酸は血液によって全身へ運ばれます。このとき、血液中にはアミノ酸以外にも髪に必要な栄養を含んでいるので、それらも同時に運ばれることになります。
3.頭皮でアミノ酸をケラチンに再合成する
頭皮に運ばれたアミノ酸は、亜鉛やビタミンによって、髪の主成分であるケラチンへと再合成されます。
もうお分かりかと思いますが、アミノ酸をケラチンに再合成する段階で亜鉛が消費されます。亜鉛がないとせっかくのアミノ酸もケラチンに変換されなくなってしまうのです。
つまり、髪の毛の成長のためにはタンパク質だけをガンガンとってもダメで、亜鉛を一緒に摂取することが重要になります。
亜鉛不足は毛包の成長を阻害する
徳島文理大学と昭和大学、そして 理化学研究所が共同で発表した研究で、亜鉛不足が毛包の成長を阻害することが明らかになっています。
2017年に発表された研究なのですが、マウスを使った実験により、今まで明らかになっていなかった毛包と表皮の形成における亜鉛の役割が証明されました。
今回の研究から、毛包と表皮の正常な形成のためには、細胞内への亜鉛の導入を制御する亜鉛トランスポーターZIP10 の働きが重要であることが明らかとなりました。
このことは、ZIP10 の働きによって運ばれる亜鉛が、毛や皮膚を構成する上皮性組織の形作りに必須であることを示しています
引用:https://www.u-presscenter.jp/item/5922b9a4c0c9076f2c025c25f8866119_1.pdf
亜鉛の摂取目安量はどれくらい?
では、1日にどれくらい亜鉛を摂取するのがベストなのでしょうか。
答えは厚生労働省が発表している基準にあります。
1日の推奨摂取量
これをみると、成人男性で11㎎、女性で8㎎が1日の目安摂取量になります。ただ、実際は多くの人がこの基準に達していません。
1日の上限摂取量
一方、上限の摂取量は成人の男性、女性共に40㎎になります。亜鉛の入ったサプリを飲んでいる方はこの基準を超えないように注意しましょう。
亜鉛が多く含まれている食品
亜鉛は体内で生成できないミネラルなので、食品やサプリから摂取するしかありません。
亜鉛が多く含まれている代表的な食べ物が以下になります。
- 牡蠣(生)(13.2mg)
- 豚肉(レバー)(6.9mg)
- ほや(5.3mg)
- 牛肉(肩)(4.9mg)
- かに缶(4.7mg)
- 牛肉(肩ロース)(4.6mg)
- 牛ひき肉(4.3mg)
- 牛肉(尾/テール)(4.3mg)
- たいらがい(4.3mg)
- 牛肉(ひれ)(4.2mg)
- たまご(卵黄)(4.2mg)
- はまぐりの佃煮(4.2mg)
- 牛肉(ミノ)(4.2mg)
- 牛肉(もも)(4.2mg)
- たらばがに(4.2mg)
- ローストビーフ(4.1mg)
- コンビーフ缶(4.1mg)
- 牛肉(もも)(4.0mg)
- いかなご(3.9mg)
- 毛がに(3.8mg)
※食品(一部加熱・調理した物を含む)の可食部100g当たりに含まれる数値
亜鉛を摂取するには肉を多めに食べるように意識して、足りない部分は育毛サプリで補うようにするといいでしょう。
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