2019.06.29

毛根抄←物語①

ぷろたん愛用のBAMBOOSHOT

 
 

プロローグ

 

僕は、いつものようにハゲメンのブログやtwitterを読んでいた。

 

すると気になる投稿があった。
 

 

 

 

このtwitterに載せられた、一件なんでもないような動画。しかし、彼の想いが詰まった投稿文を見て、僕は動画を見てみた。

 

 

 

 

この動画を見た瞬間、ある感情が湧いてきた。

 

 

なんだろう…

 

 

曲のせい?ハゲてるから?哀愁が漂ってきた。

 

 

否!あの映画を思い出したからだ。

 

 

きっしーさんverのMVもどこかそれを彷彿とさせるシーンがあり、後日twitterで聞くと、意識したシーンもあるとか。

 

 

そんな時頭の中にイナズマが走った。

 

 

今回のブログはイレギュラーかもしれない。だけど、少し違った角度から、今回はブログを書いていく。

 

ありがとうきっしーさん。貴方と出会ってなかったら、貴方の動画を見てなかったら、この物語は始まらなかった。

 

 

① 観光地でコロコロを持ち歩く

 

毛 :「ねぇ。風速5メートルなんだって」

 

 

頭皮 :「は?」

 

 

毛 :「自転車を盛りこぎしてる時の、風の強さ」

 

 

頭皮 :「お前そう言う役に立たない情報知ってるよな」

 

 

毛 :「ねぇ。その風で貴方の髪の毛が抜け落ちたらどうする?」

 

 

踏切を渡る彼女。僕は質問された答えを、見つけ出すのに必死で、彼女を追いかけるのが少し遅れた。
 

 

 

頭皮 :「おい!ちょ!まてよ!」

 

 

毛 :「ねぇ。頭皮くん…また来年もフサフサでいれると良いね」

 

 

そう言った瞬間、電車が僕らの前を通り過ぎた。それは彼女の言った、風速5メートルをはるかに超える風速だった。
 

 

 

何故だろう。僕の髪の毛が少し抜け落ちたような気がした…

 

 

② 観光地でコロコロをしてる

 
前略、頭皮君へ。

お久しぶりですね。

東京での生活はどうですか?

東京は暑いですか?

栃木はまだ寒いです。

ちょっと堅いかな?笑

私の事覚えてるかな?

あのねこの前YouTube見てたらね、偶然にも頭皮君が写ってるの見たの。

ハゲメンになったんだね!

私びっくりしちゃった。

しかも自分のチャンネルも開設して、頭皮君もYouTuberだね!

スゴイね(╹◡╹)

頭皮君も少しずつ変わっていくんだね。

応援してるよ♫

 

 

③ 観光地でコロコロするメンタル

 
彼女から久しぶりのラインが届いた。

それも1文につき、1メッセージ。

だから彼女から14通のラインがきた。

 

 
僕らが最後に会ったのは、あの踏切での出来事以来だから、半年ぐらい会っていない。

 

 
僕は、夢を追いかけ東京へ引越し、彼女は実家へ帰った。

 

 
ほんの少しすれ違いが起きたけど、いつでも連絡ができるこの時代に、僕らはこの半年間会いもせず、連絡もせず、お互いの時間を過ごしていた。
 

 
忙しかったのだろう。

 

だけど長文ではなく、14通のメッセージを送りつけてくる辺り面倒くさい奴だな。そう感じてしまい、久しぶりのラインで嬉しいはずなのに、手が止まってしまっている…

 

 
なんて返そうか…面倒くさいな…

 

 

④ コロコロに抜け毛は付いてた?

 
毛君からのラインの返事は、私がラインしてから3日後にきた。

 

 
久しぶりだね!

覚えてるよ!

急にどうした?笑

 

 

それだけだった。私の内容フサフサのラインに対して、彼の内容は、YouTubeの事も触れず、毛のないスカスカなものだった。

 

 

それでも返信が来た事が嬉しかった。

 

 

久々の連絡に、きっと彼は戸惑っていたかもしれない。ほんの少しすれ違いが起きたけど、またこうして繋がっていられる。

 

 

なんだか私は嬉しくなった。

 

 

いきなりラインゴメンね😭 なんか久しぶりに連絡したくなった❤️

 

 

⑤ コロコロにはゴミだけだった

 
会話が続かないのは、俺のコミュ障だけが原因かなと思う時もあるが、この場合もう返事はしなくて良いだろう。

 

 

こう言う時、ラインは楽だなと感じる。

 

 

半年前、彼女に冷たい態度を取りつつも、どこか気になる存在ではあった。小学生が好きな子に、照れ臭さから、ちょっかいをワザとかけてしまう。あの感じににている。

 

 

しかし今は違う。

 

 

東京と言う街が、俺をこうさせたのか。

2人の距離感が、俺をこうさせたのか。

 

 

何のために使ってきたか分からない❤️マークの、理由を考えるのも面倒だ。

 

 

一層の事ブロックしてまえば良いのに…

 

 

東京に染まった俺の心がそう言っていた。

 

 

さて、動画でも撮るか!

 

 

⑥ コロコロ持ち歩いてる人

 

動画で見る彼は、輝いていた。

 

 

好きな事で生きていく。

 

 
まさにそんな生き方をしているかのようだった。
 

 

彼を応援したい。

 

 
彼は確かに存在している。こうして目の前のパソコンには、彼が映っているのだから。

 

 
だけど、あれ以来彼からのラインは来なかった。

 

 
送る相手は決まっているのはずなのに、送り先の画面を見つめて溜息ばかり付く癖がついたのは、いつからだろう…

 

 

⑦ 見かけたらそれはハゲメン

 

❤️マークの意味さえ気にならなくなったある日、彼女からラインが来た。

 

 

⑧ 気軽に声かけてね

 

今度久々に会わない?

 

 

⑨ もしかして…ハゲメンの

 

突然のラインに驚き、僕は少し驚いた。

 

 

そういやぁ、返事返してなかったな…

 

 

YouTubeを始めて数ヶ月。

 

 

動画投稿、ブログ投稿だけの生活になっていた俺に、何か抜けていたものが、芽生えてきた。

 

 

⑩ きっしーさんですよね?

 

会おう!
 

 

単調なメッセージではあったが、フサフサの内容のあるラインに、私は嬉しくなった。

 

 

毛根抄 -完-
 

 
 

  • Tweet
  • Share
  • Hatena
  • Poket
  • LINE