2019.09.13

薄毛業界の闇に迫る!~前編~

ぷろたん愛用のBAMBOOSHOT

 

どうも。ハゲメンライターのハゲ丸です。

薄毛に悩んでいる人って、実は思っているよりも結構多いみたいです。

リーブ21の調べでは、20代の男性のうち約25%は薄毛を気にしているというデータもあります。

※参考:2013年「頭髪悩み度」調査発表

ハゲ丸
4人に1人ってめちゃ多いな…。

ハゲ丸
悩んでいるのはあなただけじゃありませんよ!

薄毛の悩みは深海の底くらい深いので、当然いろんな企業が参入して大きな市場が生まれました。

矢野経済研究所の調べによると、2014年時点でのヘアケア関連の市場規模は4414億円にのぼるそうです。しかも、その市場規模は年々拡大しています。

2014年度のヘアケア市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比1.4%増の4,414億円だった。
分野別では、かつら・増毛や育毛・発毛サービスなどが含まれる毛髪業が前年度比0.9%増の1,401億円
植毛が前年度比8.3%増の39億円
発毛・育毛剤が前年度比0.5%増の654億円
シャンプー、リンス、トリートメントが含まれるヘアケア剤が前年度比1.8%増の2,320億円
など、全分野で市場規模が拡大した。

引用:https://moneyzine.jp/article/detail/213938

しかし市場規模がデカいぶん、甘い汁をすすろうと反則スレスレのグレーな企業活動も、これまでの歴史の中でまかり通ってきました。

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」ということわざがあります。

今回は、過去の歴史をさかのぼって薄毛業界の闇に迫っていきたいと思います。

ハゲ丸
薄毛業界で30年近く働いている人からオフレコで聞いた話なので、信頼度は結構高いと思います。

 

薄毛ビジネスの始まり

そもそも、今日のような薄毛ビジネスが始まったのはいつでしょうか?

そのパイオニアになったのは、みなさんご存知のアートネイチャーです。

1967年に製薬会社の営業社員だった阿久津三郎さんがアートネイチャーを創業しました。

当時は、カツラを主力商品として扱っていたのですが、まだカツラに対するマイナスイメージがなかった時代だったので、おもしろい画期的な商品ということで飛ぶように売れたそうです。

当時を象徴するこんなエピソードがあります。

アートネイチャーの本社は東京の代々木にあるのですが、阿久津さんはビルの屋上から街行くビジネスマンを眺めていました。

そのなかで、てっぺんがハゲている人を見つけてはバーッと階段を駆け下りて、名刺を出して自社のショールームに案内して営業したそうです。

ハゲ丸
今同じことをやったらぶっ飛ばされそうですねw

しかし、当時は薄毛で悩んでいる人が多いわりに解決策がなく、カツラは画期的だったので結構話を聞いてもらえたみたいです。

とくに良かったのは、富裕層のビジネスマンを相手にしていたこと。

カツラは単価が高く、万が一のときの予備や傷んでダメになった場合の交換品も必要なので、本来ある程度お金に余裕のある層じゃないと手が出せないのです。

評判が評判を呼び、ショールームの前に行列ができるほど一時期は繁盛していました。

 

企業の競争激化

しかし、そんなおいしいビジネスをいつまでも独り占めできるわけはなく、どんどんライバル会社が現れて企業間の競争が激化します。

まず、アートネイチャーに続いたのはアデランスでした。

アデランスといえば、このCMが有名ですね。

サッカー選手のアルシンドさんを起用したCMで、「アルシンドになっちゃうヨー」というフレーズは知ってる人も多いと思います。

ハゲ丸
私は小さかったので記憶にあまりないのですが、流行語みたいになっていたそうです

その後も、リーブ21やバイオテックなど続々と参入企業がでてきました。

 

で、お客さんを奪い合うためになにをしたかというと、テレビCM合戦です。

一昔前は本当にこれらの薄毛企業のCMが多かった印象です。今でいうソフトバンクやauなみにCMをバンバン打ちまくっていました。

ちなみに、ゴールデンタイムの番組に1本CMを打つのにいくらかかるか知ってますか?

大体数百万~一千万だそうです。

ハゲ丸
めちゃくちゃ高いですね

競争に勝つために、一人でも多くのお客さんをCMで呼び込もうとした結果、富裕層だけではなくお金をあまり持っていない一般層のお客さんも押し寄せるようになります。

思えばこれが、薄毛業界がグレーに染まってしまうきっかけでした。

 

押し売り営業が横行

 

一般層のお客さんに気に入ってもらうためには、とっつきやすい値段である必要があります。

そこで、入り口を広げるために「初回〇円」とか「無料増毛体験」などのキャンペーンを打ち出すようになりました。

ただ、当然ですが実際は無料で終わることはなく、本格的なサービスを受けようと思ったら数百万の出費が待っています。

当時は、インターネットが発展していなかったので薄毛に関する情報が今と比べて圧倒的に不足していたんですよね。

キャンペーン価格につられて来店したお客さんを個室に閉じ込めて、カウンセラーと呼ばれる営業スタッフがゴリゴリに押しまくって契約をさせていきました。

「このままだと確実に薄毛が進行しますよ。」

「バカにされたままでいいんですか?」

「今日契約すれば、割引料金が適用されます。高く感じるかもしれませんが、ローンを組めば月々の負担は抑えられますよ。」

ハゲてしまう恐怖を煽り、一般層のお客さんに次々と高額のローン契約をさせていきます。

カウンセラー達のお給料は歩合制になっているので、契約をしてもらうと数%がバックされるような仕組みになっていました。

なので、カウンセラーも必死です。より高額の契約をさせようと強引なクロージングをかけるようになります。

 

そこにお客さんの立場にたった接客や、悩みに寄り添う姿勢はなく、ただただ儲かれば良かったわけです。

明確な価格表のようなものはなく、わけのわからないまま最後の希望をもって来店したお客さんをカモにするような営業手法が横行していました。

ハゲ丸
ハゲの弱みにつけこむとは気分が悪いですね…。

 

お客さんの方も、一度カツラや増毛に手を出すと途中で辞めれなくなって、恥ずかしいので周りに相談もできなくなります。

その結果、ローンにローンを重ねるような借金地獄に陥いる人が続出しました。

 

そんな状況で、とある事件が起こります。

 

次回に続く:薄毛業界の闇に迫る!~後編~

 

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