2019.03.15

薄毛の原因は遺伝だけでない!?薄毛になる4つの原因について

男性に見られる薄毛というと、遺伝が原因だと思われている方も多いと思いますが、実は男性の薄毛には遺伝以外の要素も深くかかわってきます。そこで今回は薄毛になる4つの原因について見ていきたいと思います。

 

1.男性に特徴的な薄毛とは?

 

男性に見られる薄毛の原因について解説する前に、男性の薄毛にはどのような特徴があるのかについて見ていきたいと思います。以下のような兆候が見られたら要注意です。

 

1-1.局所がはげあがる

 

男性に特徴的な薄毛として「局所がはげあがる」ということがあげられます。薄毛は男性だけの問題ではありませんが、女性の薄毛の場合は髪の毛全体のボリュームが減少するとか、地肌が透けて見えるといった特徴があります。

 

一方、男性に見られる薄毛の多くは、いわゆる「O字ハゲ」や「M字ハゲ」のように、局所がはげあがるという特徴を有しています。

 

1-2.進行性

 

男性に多く見られる薄毛には「進行性」という特徴もあります。男性に見られる薄毛の多くが「男性型脱毛症(AGA)」と呼ばれるものですが、男性型脱毛症には「思春期以降に見られる進行性の脱毛症」という定義があります。

 

そのため、目立ち始めた薄毛に対してなんら対策を講じない場合、薄毛は徐々にかつ確実に進行していくこととなります。

 

2.男性に見られる薄毛の4大原因

 

男性に見られる薄毛には女性とは違った特徴がありますが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。次に男性に見られる薄毛の原因について見ていきたいと思います。

 

2-1.遺伝

 

男性に見られる薄毛の中でも男性型脱毛症は、特に遺伝の影響を受けやすいとされています。特に遺伝的に5α-リダクターゼと呼ばれる変換酵素が活発に働く人の場合、薄毛になるリスクが高いとされています。

 

5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての働きをします。

 

ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、有害なサイトカインである「TGF-β」を産生します。TGF-βは正常なヘアサイクルを乱すため、結果として抜け毛の量が増えてしまうのです。

 

ちなみに5α-リダクターゼには1型と2型の2種類があるのですが、特に男性型脱毛症に関わるのは2型の5α-リダクターゼとされます。なぜなら2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しているからです。

 

そのため遺伝的に2型の5α-リダクターゼが活発に働く人の場合、いわゆるO字ハゲやM字ハゲになるリスクが高くなるのです。ただし、薄毛全体でみた場合、遺伝によるものはおよそ25%とされています。

 

2-2.ストレス

 

ストレスも抜け毛のリスクファクター(危険因子)となります。なぜならストレスによって自律神経のバランスが乱れると、髪の毛の成長に悪影響を与えるからです。

 

ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が優位になります。交感神経が優位になると血管が収縮し、血行が悪くなります。髪の毛も血液から栄養を受け取って成長するため、血行が悪くなると十分に成長しきらないうちに抜け落ちてしまうのです。

 

2-3.生活習慣

 

薄毛の原因としては生活習慣もあげられます。睡眠時間が短かったり就寝時間がバラバラだったり、お酒やタバコをたくさん飲んだりすると、身体を回復させる方にエネルギーが取られるため、髪の毛の晴著に悪影響を与えます

 

2-4.誤ったヘアケア

 

誤ったヘアケアも薄毛のリスクを高めます。特に多いのが市販のシャンプーを用いた頭を洗うケースです。市販のシャンプーは合成界面活性剤などの洗浄力が高い成分を含んでいます。

 

洗浄力が高いと聞くと「それでいいのでは?」と思ってしまいがちですが、食器洗い洗剤にも使われている合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、頭皮を守ってくれるべき皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうのです。

 

また短髪の男性の場合、髪の毛を洗ったあと自然乾燥させるケースもあると思います。実はこれも薄毛のリスクファクターとなります。濡れている髪の毛は切れやすいですし、頭皮の湿った時間が長く続くと細菌繁殖の温床となり、やはり抜け毛のリスクを高めるのです。

 

3.薄毛を改善する方法

 

薄毛は遺伝だけでなく、さまざまな要素が複雑に絡み合って発症します。では薄毛を改善するためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

3-1.育毛剤を使う

 

薄毛の進行がそれほど進んでいない場合や将来の薄毛を予防したい場合、育毛剤を利用するとよいでしょう。育毛剤は天然由来の成分から作られているので、医薬品のような副作用がありません。ただ身体に悪影響を及ぼすことのない反面、発毛効果に関しては医薬品に劣ります。

 

3-2.発毛治療を受ける

 

薄毛がある程度進行している場合や、根本的に薄毛を改善したい場合、薄毛治療を専門とするクリニックなどで発毛治療を受けるという手もあります。

 

薄毛治療を専門とするクリニックでは、その人がなぜ薄毛になっているのかを調べ、1人1人に合った治療法を提案してくれます。ほとんどのクリニックで無料相談をおこなっているので、興味がある人は納得いくまで説明を受けましょう。

 

3-3.生活習慣を見直す

 

育毛剤を使ったり発毛治療を受けたりしても、抜け毛のリスクを高める生活習慣を続けていては意味がありません。睡眠と栄養をしっかりとり、身体のコンディションを整えるようにしましょう。

 

4.まとめ

 

薄毛というと遺伝をイメージしがちですが、実は4人に3人は遺伝以外の原因で薄毛を発症しています。加齢にともなう薄毛はともかく、思春期以降の薄毛は早めに手を打たないと確実に進行してしまいます。心配な人は薄毛治療専門のクリニックで相談するとよいでしょう

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